彼女とかいたんだ

しかも年上って

知らなかったな

彼女じゃないにしてもあの反応は好きに決まってるよね

何処で知り合ったんだろ

何歳かな

やさしいのかな

魅力的だもんな



いろんな思考が頭の中で飛び交って
パンクしそうだった。
いつの間にか、話は終わっていたらしくて。私はまた遼哉と歩いていた
大丈夫かな、あのシオリサンって人の前で変な態度とらなかったかな・・・?

いろいろ考えてたから、全く思い出せなかった。
どんな話をしていたのか。
あたしは、どんな対応をしたのか

ただ、シオリサンを見て恥ずかしそうに赤面しながらしゃべる遼哉の姿は
鮮明に覚えていた。


-あの人だれ?彼女さん?好きなの?



と遼哉に質問できるはずもなく、あたしは遼哉と分かれた。
「じゃあな千佳ぁ」
「うんバイバイ」

自然に声が出た。
遼哉のいつもと変わらない様子からして、
あたしは、変な態度をとっていなかったみたいだ。