現在、私には友達がいない・・・。
ううん。 今は居る。 1人だけど。
「お・・・おはよ~・・・・」

「おすっ! 噛みまくった挨拶すんじゃねーよっ」
朝飛くんはみんなに接するように同じく私にも接してくれる、すごく心の広い人。 私にとっては大切なたった1人の友達。
「玲、あのさ、家の方向同じじゃん? だったら一緒に登下校しようぜ♪ そうしたらお前も少しは安心だろ!?」
「え・・・」
一緒に登下校? 私と朝飛くんが・・・?
「いいの・・・?」
「だから誘ってんじゃんか♪」
「朝飛くんって、優しいんだね」
「女の子1人くらい守らないと♪ これが男の役目ってもんでしょっ!」

「本当にありがとう」




朝飛くん・・・言葉だけじゃ伝えきれない想いがあるよ。
朝飛くんと出会わなければ、今の私は居なかった。
朝飛くんと出会うことができたから、今の私が存在しているんだ─って、今でもときどき思うんだ。