これは、ずっとず─っと前の出来事。



「行って来ます・・・」
本当に学校に行きたくない・・・
学校に行けば、いつもの地獄が待っているんだから。

私、鈴鳥 玲。 高校1年生。
中学の時は学校が楽しくてしょうがなかった。
恋だってしてた。 友達だっていた。
・・・なのにどうして? 
どうして高校生活はこんなにも楽しくないの?
私にとって高校生活とは、地獄なんだ。
高校生になってから私に対するいじめが始まった。
それは本当のいじめと言っていいほど酷くて、時にはトイレの雑巾の絞り水を飲まされたりしていた。

「あ、来た来た!」
「”玲”だけに”幽霊”さーん♪」
「ギャハハハハハハハッ 幽霊さーん!!」
教室に入るといつもこれ。
周りからはいじめの言葉しか聞こえてこない。

もう・・・こんな毎日嫌だ。 生きて意味なんてない。

そう思って、自殺しようと何度も考えた。
でも、そしたら私の家族はどうなるの?
ただ悲しませてしまうだけ。
そんなのは嫌だから・・・。
「このクラスの、新しい仲間を紹介します」
と、担任が言った。
・・・転校生? 嫌だ。 私をいじめる人数は増えるだけ・・・。

...ガラッ。
教室のドアが開く。
入ってきたのは、ちょっと怖そうな雰囲気の男子。
私はますます怖くなってきていた。
するとその人は
「新しくのこの学校に転校してきました、兼田 朝飛です。」
ちょっと笑いながら言った。


私は別にかかわる気もなかったし、もしろかかわりたくなかった。