今日はサッカーの試合。
朝飛くんも出る試合。 私は応援しに来た。

ブーーーーーーーーーーーー・・・・・
もうすぐで試合が始まるという合図の音。
その数分後、試合が始まった。
朝飛くんは1年生なのに、スタメンで出ていた。
「かっこいいなぁ・・・・」
感動している私。
でも、私は衝撃の現場を目にすることに。

・・・倒れた。
・・・朝飛くんが倒れてる。
試合中に倒れた朝飛くん。
「朝飛くん!!!!」
思わず叫んでしまった。
審判やらチームの人やら、たくさんの人が集まってくる。
「大丈夫か!? 朝飛っ!」
「おい! 起きろよっ・・・」
「早く救急車を!!」
何・・・何が起きたの? 朝飛くんは無事なの・・・?

朝飛が運ばれた病院へ走る私。
受付の人から病室を聞いて朝飛の元へ。
「朝飛くん!」
叫びながら病室のドアを開ける。
「よう、玲」
そこには元気そうな朝飛くんの姿。
「何で・・・?」
「え?」
「どうしたの? 朝飛くんに何が起こったの? ねぇ・・・すごくすごく心配したんだよ!? お願い・・・本当のこと言って・・・」
「・・・」
朝飛くんは無言。
もう、私にはさっぱりわからなかった。
しばらくすると、朝飛くんが口を開いた。

「俺・・・病気持ってるんだ」

・・・病気?
「病気って・・・何・・・・」
「ガン」
嘘・・・でしょ?
何でこんなに元気なのに・・・ガン?
嫌だ・・・認めたくない!!
「嘘だよね・・・?」
「本当」
嫌だ・・・嫌だよ・・・・。
「何で今まで言ってくれなかったの?」
「お前を守るのに必死だったからっ・・・」
・・・自分の身体よりも・・・私?
そんなに私のことを大切に思ってくれていたの?