そんな私にカイ君は 「悲しい時はね、そら見るんだよ。おてんと様がずーっと見てくれてる。花穂のいいところも、悪いところも。おてんと様は全部知ってるんだ。」 そして最後には必ずおでこをツン、としてきた。 びっくりしていると、「ほーら泣き止んだ。」 とばかりにニッと笑った。 同い年なのに何かおばぁちゃんぽい事を言う。 そんな所もわたしは好きだった。