「三浦先輩…私、怖くないです。あなたみたいにこんなことしかできない人なんか怖くない。私には聖矢がいる。聖矢がいる限り私は怖くない。」
そう言ってかばんにはいっていた手紙をくしゃくしゃにして投げた。
最後に聖矢は付け足してたくさんの人が見ている中で言った。
「光は俺が守る。」そう言って私の手を持って教室を出た。
「聖矢っ」
「ん?」
「ありがとう、」
「光、大丈夫だからな」
聖矢は優しく私の頭を撫でた。「うん」
聖矢。あなたがいれば大丈夫なの。怖くない。
きっと、この壁を乗り越えれば…
聖なる光が待っている。