でも次の日…。
また昨日のように手紙が入っていた。

”拓真はお前が殺した”

今までの内容とは遥かに違い私の胸に何かがささったように思えた。
私はその手紙から目を離せなかった。

拓真は…拓真は…

急に私の手から手紙がなくなった。隣を見ると聖矢の姿。

「何だよこれ」
「大丈夫、大丈夫だから」
「大丈夫なわけねえだろ。何で言わなかったんだよ」
「大丈夫!!私、本当に大丈夫だよ」

大丈夫なんて嘘だった。だけどね聖矢?

聖矢はその手紙を持ってまだ完全に治っていない足をフルに使って走り出した。
私も聖矢を追いかけた。
きっといるだろう三浦先輩の教室。

「聖矢!!」聖矢の三浦先輩の胸倉を掴んでいた。

「ダメ」私は聖矢の背中に抱きついた。

「聖矢が手、出したら聖矢が悪者になっちゃう。大丈夫。私は聖矢がいたら大丈夫。大丈夫だから」
「光…」
「やめて」
大丈夫なの。あなたが居るなら私は大丈夫。なにも怖くないから。