「名前」 「は?」
この人何様だよとか思いながら私はため息をついた。

「だからー名前なんて言うんだ?」さっきとは違う表情で話してきた。

この人…きっと言葉足らずなんだ。多分、緊張してるんだ。私はそう考えていると少し笑ってしまった。

「な、なんだよ」
「ううん。何でもない。私、藍川光」
「あ、おう。」
「ちょ、あんたも教えてよ」「やーだって言ったら?」ニヤニヤしながら笑ってくる。

「知らないっ」
「そんな怒るなよ。俺は大上拓真。よろしく」そう言って拓真は手を出してきた。

拓真と私は意気投合してたくさんバスケの話をした。