「光っ」聖矢は私を支えるように肩を抱く。
「ずるぃ…ずるい!!」私は聖矢の胸板を強く叩いた。
「聖矢が隣に居たら聖矢にドキドキしてる……」鼻水と涙が一気に顔を濡らす。
「光……ごめん。ごめんな」「知くんのこと傷つけたよ……知くんは…」
知くんの優しさに何度支えられただろうか。知くんの優しさにどんなに勇気付けられただろうか。
私はちゃんと知くんを愛せていただろうか?
「聖矢、帰るのはいつなの?」
「3月12日」
「その日まで待って」私はそれだけ残して家に入った。
頭の中ではまだ整理出来てなくて、混乱している。とにかく涙が止まらない。
お母さんがお帰りと出迎えてくれたけど答えられなかった。お母さんは私の目が腫れているのに気がついつ何も言ってこなかった。
部屋でぼーっとしていると美優が部屋に入ってきた。電話がずっと繋がっている状態だったようで家まで来てくれたようだ。
「光」入ってきてすぐにギュッと抱き締めてくれた。私は美優の腕の中でワンワン泣いた。
美優はきっと今日は耀太と過ごす予定だったのに……一晩ずっと側に居てくれた。


