「聖矢……」私の家の壁に寄りかかっていた。聖矢は私の声に気付きこちらに体を向けた。
「久しぶり」聖矢はそう呟いて近づいてきた。私は反射的に逃げようとした。
「光っ!」ガバッと私の腕をつかんだのは知くん。
「離してっ!」
「あかん」
知くんはいつもとは違う真剣な眼差しで私を見ている。
「逃げたらあかん。ちゃんと向き合え」私は少し考えてまた再び聖矢の方を見た。
「ごめん……急に帰ってきて押しかけて」聖矢がゆっくり頭を下げる。胸が張り裂けそうなくらいに苦しい。
「何で今さら帰ってきたの…」
どうしてなの?どうして苦しめるの。私はギューッと知くんの服を掴む。
聖矢はパッと私の顔を見る。聖矢は話し始めた。


