「みんなこんなにかけてきてる」そういって知くんに携帯の画面を見せる。
「何か急用なんちゃん?」
「そうかもね、ちょっとかけてもいい?」
「うん、ええよ」ゆっくり進みながら私は美優の携帯に電話をかけた。
プルプルプルプル
コール音が4回鳴ったとき美優はやっと電話に出た。
<光っ!>かなり慌てたような声だった。
<ごめん、ごめん。知くんとご飯食べてて気付かなかったよ>
<光、あのね、落ち着いて聞いて>
<何があっ「光……」
私の名を呼んで知くんが突然止まって前をぼっーと見ている。
私は知くんが突然止まったから電話から耳を離し知くんを見上げた。
「知くん、どうした……」そう聞きながら前を見た。
ガチャ
携帯を落としてしまった。
<光?!光、聞いてる?>微かに携帯から美優の声が漏れる。
あり得ないと思った。こんなこと絶対にないと思ってた。


