「今日はどこ行くの?」 「レストラン」握った手の方をぶらんぶらんさせながら答える知くん。 「今日はお祝いやからな、ちょっとええとこ予約できてん」 「そんなの、高いんじゃ……」私は恐る恐る尋ねてみる。 「いいやろ?俺がお祝いしたいて言ったんやから。ちょっとくらい甘え」 「ありがとう」 知くんは私より子供っぽくて、すごく優しくて。子供っぽいのに大きな器で強くて。 私を大事にしてくれる。絶対に聖矢よりも好きになる。 そう誓ったはずだったのに…