学校を出た瞬間パンとクラッカーの音が響いた。
「光、卒業おめでとう」知くんが笑って立っている。
「知くんっ!」周りを見てしまう私。
「別に俺は恥ずかしくないで」クリスマスの日、言っていた言葉と同じだ。私はこんな大胆な知くんが好きなのだと思う。
「ありがとう、知くん」
「いえいえ」そう言いながら散らばった紙くずを丁寧に拾う知くん。
「一回したかってん」ニヤニヤする彼。
「知くんだからできることだね」知くんの隣にしゃがみこんで話す。
「そうかもしれへんな」よいしょと言いながら立ち上がる知くん。
「おっさんかっ!」
「もうすぐ21やからな。おっさんやわ」私の手をギュッっと握ってくれる知くん。
2人で笑いながら歩いて駅の方に向かった。


