「まだ正直忘れられてないんだ。でもこの間、悟史くんが私に言ってくれたの」
「なんて?」
「別に忘れる必要はないんだって。ただ、聖矢よりももっと知くんを好きになればいいって。」美優は私の話をじっーと黙って聞いている。
「私その時すっごい楽になった。知くんのためにも忘れなきゃいけないんだって思ってた。
でも、そんなこと思ってもすぐに忘れることなんてできない。本当に好きだったから忘れられないんだって思うの。
ただの屁理屈かもしれない。でも、知くんのためなら私は聖矢よりももっと知くんを好きになればいいんだって思ったの」私は美優にニコっと微笑んだ。
「そうかもしれないね。大好きだった人を簡単に忘れられるわけがないよね。それでいいと思う」
「ありがとうね、美優」
「いえいえ。私は光が幸せになってくれればそれで嬉しいよ」


