悟史くんと話せたことで少し楽になれたと思う。
私は悟史くんとバイバイして知くんのところへと戻った。
「話せたか?」知くんは優しく尋ねてくる。
「うん、話せてよかったよ。ありがとうね」
「そうか。よかったな」頭を撫でてくる知くん。少し前に進めた気がするよ。
3月9日、高校の卒業式の日。体育館で行われる式。
聖矢の名前は呼ばれたが返事はない。彼の声を聞くことはなかった。
卒業証書を貰うと実感が沸き涙が溢れた。
美優は私が泣いてる姿を見てもらい泣きしていた。
美優は、猛勉強して耀太と同じ大学に受かることができた。
みんな新しい道へと進んでいくんだな。ここで過ごした三年間は本当に幸せだった。
ずっと私の心に残り続けるだろう。


