「おはよう、光」自転車から荷物を取り出しているとジャージ姿の親友の美優が声をかけてきた。
「おはよう」私は急いで荷物をとると美優の隣に並んだ。
暑いねと2人でTシャツをパタパタさせ空気がはいるようにする。
更衣室に入り私は気合いを入れてチームTシャツに着替える。

「光、私先いくよ?」
「うん、わかった」美優は微笑み更衣室を出ていった。私も用意を済ませてすぐに体育館へ行く。

夏の体育館は暑くてだらけてしまう。
「光、」先に行った美優が不意討ちのパスをしてくる。私は一瞬で切り替えゴールへボールを運ぶ。
ボールが太陽のように輝きをみせる。きれいに舞い上がりゴールにすうっと入った。
「ナイシュート」後ろから加代の声が聞こえる。