100mまでの時間は本当に短くて3時間も座っているのに全く苦痛じゃない。
「光〜」後ろから声が聞こえるから振り向くと美優と耀太、それと耀太と同じサッカー部の子たちだった。
美優が手招きするんで私はタオルとペットボトルをベンチに置いて立った。
「遅かったね」美優の隣に立つ。
「だってこいつ起きないんだもん」美優はバシバシ耀太を叩く。
「ってぇーな。うざいし」耀太は美優に怒ってるのかかなり睨んでる。
「耀太怒ってるの?」私は耀太に尋ねる。耀太は私の言葉を無視してぷいと反対の方を見る。
「めっちゃ怒ってんじゃん」私は美優に小さな声で告げる。
「昨日、冷蔵庫にアイス入ってたから耀太が風呂行ってるときに食べちゃったのー」美優は腕組みをして耀太をジロジロ見ている。


