「1日目にね、私のとこ来て今日彼女居るよって嬉しそうに教えてくれて」
「そうだったんですか」
聖矢って意外と喋るんだ。そう思うと笑ってしまった。
「何か思った通りの子で安心したわ」
「聖矢、私のことなんて言ってたんですか?」おばさんはくすっと笑うと答えてくれた。
「周りを一気に明るくする子だって。オーラ出てるし、中谷くんも居心地よさそうに昨日ご飯食べてたしね」
「何か嬉しいな」おばさんとはみんなが来るまで食器を運びながら聖矢の話をした。
私はみんなとは行かず先に競技場に向かった。
一番前の席に座って聖矢を探した。
端っこの方で何人かと話ながらストレッチをしているのが見えた。


