「私だって負けないんだから」そうやって笑いあう。それだけが私の幸せ。
昨日の泣いていた彼は嘘のようで何もなかったように接してくる。
それでいい。それでいいの。あなたが笑っていられるならそれだけでいいの。
私は昨日聖矢が泣いた訳を聞かなかった。
いや、聞けなかった。
それに聖矢も言おうとはしなかった。
だから私は何もなかったようにする。
あの夜は夢なんだ……。
「よし!昼飯食いに行こうぜ」
「うん」聖矢は着替えてくると言ってスタンドを降りていった。
私はその間ぼぉーっとしていた。ただただトラックを見つめていた。
「光っ」着替えが終わった聖矢が帰ってきた。
「うん」私は聖矢の元へ走った。ずっと引っ付いていたくて。
ただ、そばに居たくて。


