「こんなにタカのこと好きになるなんて思わなかった。ずっと聖矢一筋だったし。でも今では普通にタカの方が好き…」
その素直でまっすぐな千夏ちゃんの言葉を聞いてニヤつかないわけがない。
千夏ちゃんは私がニヤニヤしているのに気付いたのか顔を手で隠し始めた。
「ちょ、今のタカにも聖矢にも内緒だよ?!あー恥ずかしい。自分で言っておきながらあーやだ」
「千夏ちゃん可愛い〜」
本当に千夏ちゃんが可愛く見えた。
こうやって女の子は常に可愛くなっていくんだ。恋をするたび、ドキドキするたび…
その人の魔法にかかってしまう。
どんなに嫌なところがあってもやっぱりこの人だって思ってしまう。
そのくらいに好きなんだ。
千夏ちゃんとは互いにのろけ話をして千夏ちゃんは仕事に戻っていった。
さっきからトラックを探しているのに聖矢の姿がない。
私の得意なこと。
<聖矢を一瞬で探すこと>
なのに見つけられない。
人もあまり居ないし居たらすぐに分かるのに…
大好きな彼の姿が見当たらない。


