聖なる光【完結】


階段を降りると2人でユニフォーム姿で話していた。
「聖矢っ」階段のとこから声をかける。

「おー光」聖矢はこっちこっちというかんじで手招きする。
私は聖矢と話していた人に一礼する。

「俺の彼女」聖矢は自慢気に話してくれる。

「はじめまして」
「めっちゃ美人さんやん」
関西弁で話してくる人。私は聖矢の顔を見た。

「あぁ、こいつ奈良のやつ」私は納得してまた一礼した。

「じゃあ、また準決勝でな」
「おー」聖矢は手を振って私の手を持った。

「光、」いつもと変わらない優しい瞳。
「ん?」
「会いたかった…」
私達が会うのは3週間ぶりだ。拓真の命日以来、学校でも話す暇もなかった。

「私も会いたかったよ」
私はめいいっぱい背伸びしてもう片方の手で聖矢の頭を撫でてあげる。

「ギュッってしたいけど今は我慢する」拗ねた顔で話す聖矢。
「また今度ね。聖矢、早く上着ないと風邪ひいちゃうよ」
「うん」そう言ってジャージを着ていた。

それから私と聖矢は2人で日の当たらないところで休憩していて、いつの間にかあと1時間で準決勝の時間になった。

聖矢はアップをすると言って公園の方に走っていった。

私は聖矢の荷物を片付けてまたスタンドに戻った。

「あら、おかえり」聖矢のお母さんが私の席をとっていてくれた。
「ありがとうございます。美優知りませんか?」
当たりを見渡しながら尋ねる私。

「なんか、彼氏と見てきますって言ってたよ」
「そうですか。ならいいんですけど」