聖矢の組が回ってきた。まだ予選なのにこんなに緊張してたらもたないよ。
「聖矢ファイトー」
「中谷先輩ファイトー」
みんなの声援が飛び交う。
「位置について」
審判の人の声で会場がシーンと静かになる。
「ヨーイ 」
みんなの体が宙に浮く。
バン
ピストルの音で一斉に飛び出す。聖矢の走りは華麗でかっこよかった。
隣の美優も聖矢のお母さんも声を出していたけど、私は緊張のあまりに声が出なかった。
聖矢を追っているうちに聖矢はゴールしていた。
「えっ、1位?!1位!?」美優が私の肩を揺らす。
「えっ、分かんない。いつの間にか終わってたよ〜」
「もー何みてんのよ、光」
「えっ、まじで何位?!!」
「2位だったわ」聖矢のお母さんが教えてくれる。
「えっ、2位って大丈夫ですか?」恐る恐る尋ねる。
「うん、大丈夫よ。2位まで準決勝あがれるから」
「よかった…」ほっとする。
「光ちゃん、下にいってあげて。多分、光ちゃんのこと見たら聖矢また頑張れるから」
私は頷いて美優に一言かけて聖矢を探しにいった。


