聖なる光【完結】


「はい」上からおまもりを聖矢に投げる。
「おっと」聖矢はギリギリおまもりをキャッチした。

「うわっ!おまもり」そう言いながら嬉しそうにおまもりを見つめる聖矢。

「ありがとう」聖矢は照れながら私にお礼を言った。
「うん、頑張ってね」
「まじ頑張る。光、見とけよ」そう言って私を指さす聖矢。

「じっくり見せていただきます」そういうと笑って走っていった。優しくて自慢の彼氏。

「ありがとう、光ちゃん」横で聖矢のお母さんが呟く。
「喜んでくれてよかったです」
「喜ばないわけがないじゃない」そう言って微笑んでくれた。

聖矢は200mのスタート地点でコールを受けていた。もうすぐ始まる、聖矢の舞台が。

聖矢が走る前の組に美優は席に戻ってきた。

「耀太は?」
「こっちの席空いてなかったからサッカー部は上で見るって」
「ふーん」私は頷きながら聖矢を見る。いつもと全然、表情が違う。怖い表情をしている。走るんだね…。

「あーなんか緊張してきた」美優が落ち着かない様子。
「私だってすごい緊張してるよ」美優の手をとって私の心臓に手をおく。
「うわードキドキがかなり速いね」美優が笑っている。

「あー聖矢大丈夫かな〜?」美優が私の背中をボンとたたいた。
「大丈夫だよ。光の彼氏だもん」


そうだよね。聖矢は大丈夫…。