じっと見つめるトラック。ここで走るんだな、聖矢は。
そぉ思うとドキドキする。自分が走るわけでもないのにすごくドキドキする…。
聖矢の方をずっと見ていたら、聖矢は私に気付いてスタンドのところに走ってきてくれた。
「光っ」私だけを見てくれる聖矢。幸せだなって思った。
「頑張ってね、私しっかり見てるから」聖矢は笑顔で微笑んでくれた。
「聖矢、水分とった?」隣で聖矢のお母さんが聖矢に尋ねる。
「飲んだ、めちゃくちゃ飲んだ」そう言いながら聖矢はお腹をさする。
「なら、いいけど」ほっとした顔でまた莉子ちゃんと話し始める聖矢のお母さん。
「調子どうなの?」体をギリギリ前につきだし聖矢と会話する。
「うーん。まあまあかな」そう言って走る素振りを見せる聖矢。
「あっ!聖矢に渡すものあるの」
「えっなになに」ニヤニヤしながら上を見上げる聖矢。
少し前から聖矢が優勝できるように作ったおまもり。


