長野県には私の学校からたくさんの応援が来ている。先生も聖矢の友達も。
聖矢の活躍に期待している。
今日は聖矢の200mだ。
私は陸上のことはあまり分からないけど、新幹線に乗っているとき陸上について詳しく書いている本を買って読んできた。
「あっ、光ちゃん!!」
後ろからキャピキャピした声が聞こえる。
「莉子ちゃんっ」莉子ちゃんは私にギュッっと抱きついてきた。
「久しぶり〜」嬉しそうにはしゃぐ莉子ちゃん。
莉子ちゃんの後ろには聖矢のお母さんとお父さん。
お父さんは初対面だ。
聖矢の目にそっくりだった。
「光ちゃん〜元気?」
聖矢のお母さんが声をかけてくれる。この1ヶ月はお互い忙しく聖矢の家に顔を出すこともできなかった。
「はい、元気です」聖矢のお母さんはニコっと笑ってくれた。
「あっ、初めまして。聖矢くんとお付き合いさせていただいている藍川光です。よろしくお願いします」聖矢のお父さんに丁寧に挨拶する。
「いえいえ、こちらこそ。聖矢がいつもお世話になってます」お互い礼をしてまたベンチに座る。


