千夏ちゃんは私の気持ちを察知したのか「大丈夫?」と尋ねてきた。
「ねえ、千夏ちゃん…」私は千夏ちゃんに聞こうと思った。
「ん?」「聖矢ってアメリカ行くの?」胸が苦しくて苦しくて…涙が出そうだった。
「ア、アメリカ?!」
千夏ちゃんはびっくりしていた。千夏ちゃんもわからないのだろう。
「ううん、何もない。ごめんね。」私は歩きだそうとした。
「ちょっと待って、光ちゃん!それ誰が言ってたの?」必死になる千夏ちゃん。
「ううん、私の想像だよ!聖矢のとこ行ってくるね!」私は無理に笑顔を作って走った。
今、この話をしてもし聖矢が本当にアメリカに行くってなったら私はどうしたらいいんだろう。
「聖矢…」
部室の前でスパイクを綺麗に磨いている聖矢。
もし、この人が居なくなったら私は…どうするんだろう。


