「光っ」美優からパスを受ける。相手チームのキャプテンが私についてきた。
何が何でもいれてやる。
「シュート!」三城先生の声が響く。ボールは空に舞うようにゴールへ入った。
諦めない…。
私の欠点は諦めること。だから諦めないよ、拓真。
試合開始から30分。
3セット目が終わる音が鳴った。
「51対49か…」美優が呟く。そう2点リードされている。
「大丈夫。私達なら絶対に大丈夫」私は強い思いを美優に伝えた。
「そうだよね」美優が微笑んだ。
「まだ、聖矢くん来てないみたいだね」加代がスタンドを見上げていう。
「うん…。もう間に合わないかな」
「来るよ、聖矢くんは光がピンチな時、絶対くるから」美優が私の肩に手をおく。私達は微笑みあい、水を飲んだ。
「みんな、行くよ!!」美優が声をかける。
大丈夫…私達ならきっと大丈夫。そうだよね、拓真?


