聖なる光【完結】


「さっ、目瞑ってもらおうか」学校について、上靴に履き替えていざ聖矢に言われた言葉。

「えっ?何で?」
「何でも」
そう言って聖矢は自分の手で私の目に手を当てた。

「ちょ、聖矢!見えないっ」
「だから見えなくしてるんだって」
何も分からない私はとりあえず目を瞑って聖矢にゆっくり手を引かれながら歩いた。

「怖いっ」
「大丈夫だって。俺の腕離すなよ」
私は目を瞑り聖矢の腕をしっかり掴んだ。
聖矢は私をリードするようにゆっくり歩いてくれた。

「大丈夫か?後、もう少しだからな」
聖矢が私に教えてくれる。さすがの私も何かサプライズがあるんだなと気付いた。

聖矢がこそこそと何かをしているなとは前から思っていた。

でもまさか誕生日のためにしてくれているとは思わなかった。