聖なる光【完結】


「光、聖矢くん迎えに来てるわよ!」
朝からお母さんの声が家中に響き渡る。

「えっー!?約束してないし」
やりかけの日焼け止めをほっぺたにつけながら二階の階段から叫んだ。

返事がなかったので部屋に戻って日焼け止めを塗っていると…

カチャ

「うわっっ」
そこには聖矢の姿。

「早くしろよ」急かす聖矢。

「ちょっと聖矢!約束してた!?それにまだ7時だし」
日焼け止めが終わって次は学校の用意。
私が椅子から立つと聖矢はそこに座った。

「今日は光の誕生日だろ」
「いや、そうだけども。誕生日の日に彼女の家に7時にきて、一言目が早くしろよって」
「はいはい、すみません」

何だ、こいつ。(笑)