「今日、最悪なことばっかり」そう嘆きながらシュートを打つ。
「二度あることは三度ある」
加代がバッシュの紐を結びながら言う。
「えっーまだあるの」私は肩に全ての荷物が乗っているように肩をおろす。
「加代、違うって。光のことだから、二度あることは五度あるだよ」
「そっか」と、加代は納得している。
「こういう時だけ、気が合うんだから」結局学校を出るまでは何もなかった。
美優は耀太と一緒に帰ると言っていたので私はさっさと学校を出た。
私の帰り道はどっちかと言えば私の学校の生徒はあまり通らない。
私は人が居ないと確認し鼻歌を歌いながら帰っていた。
そしたら、前にある段差に気付かずスピードをあげてしまった。
二度あることは三度あるを達成してしまった。
「いててて…」
腰に手を当てながら立とうとした時だった。


