「これ、絶対お涙頂戴系じゃん」
「えっ、嫌?」聖矢が振り向き焦った顔で聞く。
「嫌じゃないけど辛いもん。死なない?」
聖矢は突然笑いだした。
「光はそういうとこ優しいんだよな。違うよ」
聖矢はそう言いながら私にDVDを渡す。
私はそのDVDの裏を見る。あらすじを読むと、介助犬になるために頑張る犬とその犬を訓練する女の人の物語だった。
「よかった。死なないんだ…」私は少しほっとして聖矢にDVDを渡す。
「まあ、お涙頂戴系かは見ないと分かんないけどな」そう言って聖矢は再生ボタンを押した。
そして映画館の雰囲気を出すため聖矢は部屋の電気を消してくれた。
いろんな映画の番宣が始まった。


