君に、言った。 「聖矢、連れてってよ。私を全国大会に」 きっと変わる。 何があってもできるんだ。 あなたなら、きっと。 私たちの夢が少しずつ進んでいく。 この世の中を光で照らすだろう。 「俺は世界一になる。お前が照らす光の下で俺は走るから」 黒い瞳 風にふかれる髪の毛 きりっとした眉毛 優しく私の名を呼ぶ唇 黄金の両足 藍川光(あいかわひかる)はあの夏、君に恋をした。