「え!まじ!?」

「じゃあ美伊奈ちゃんてフリーなんじゃん!」

「やった!俺、美伊奈ちゃん狙う!」

一気に教室がうるさくなった。

美伊奈の話で持ちきりになった。

私はあわてて美伊奈の方を向いた。

美伊奈は下を向いて、肩を震わせていた。

「美伊奈…?」

おそるおそる、私は美伊奈の顔を覗いた。

美伊奈は泣いていた。

私は、びくっとした。