「ねぇ、別れよ、」

簡単にそう言いアタシは、その場を去っていく。


そして、男は別れを告げたアタシをただ呆然と見ていた。


周りは、アタシの事を遊び人、冷たい女、そんな視線で見ている。


でも、本当の事。さっき別れた男だって何人、ううん、何十人いる彼氏の中の一人に過ぎない。

もちろん、別れた理由なんて、たいした事じゃなく、ただ単に、「飽きたから」それだけの、理由。





アタシは、７才のときに両親を亡くし、父親方の祖父と祖母の家で１３才まで育った。

でも、昔から人一倍やんちゃで１１才のときには、タバコを吸ってたりしていた。

祖父は、そんなアタシにあきれて中一の春休みアタシに年をごまかして一人暮らしをさせた。



親はアタシに『咲楽』と言う名前をつけたけど、楽しく未来に向かって咲くという意味。


でもアタシは、そんな親の期待も裏切った。


アタシの心は、すさんでいった・・・