「何言ってんだよ、警察呼んでどうすんの。今キチッとけじめつけとかないとまた後で大変だよ」 葵はそう言って泰彦からケータイを取り上げた。 「そういうこと。お坊ちゃまビビッたのぉ?」 金髪がそう言うと泰彦は襟を正して言った。 「僕や北条君は、君達と違って将来の有る身なんだ。こんな野蛮なことをして、ただじゃ済まないぞ。今なら目をつむってやる」