「泰彦君、あんたリンゴ頭にのっけて壁に立ってよ。絶対外さないからさ」 ほどなく、万引きされてきたリンゴを手にして葵が言った。 「じょ、冗談。な・・・な・・・何をクレージーなこと言ってるんだ君は!僕が警察を呼ぶ!」 泰彦が震える手でケータイを取り出した。