「あんた、こいつのダチか?」 頭を派手な金色に染めたリーダーらしき少女が、顎をしゃくりながら葵に向かって言った。 「北条さん、何やってんだよこんなとこで。さ、帰ろ」 葵は金髪を無視し、二人を囲んでいる取り巻きを払って綾の手をとった。