少しの沈黙の後で松井が口を開いた。



「彼女の編入試験の結果を見ましたが、ほぼ満点だ。聖華は平均学力で見ると都内では並みですが、トップの一握りは非常に優秀です。そして名門大学にも毎年多数合格している。編入試験は学年末試験と同じ問題だったはずだから、それからよむと皆川は学年で6番の成績ということになります」



松井は意外そうに肩をすくめた。