「お前は優しい子だから、ああでもせにゃこの年寄りを置いていってはくれないし。あの日は一目父親に逢って来い、と言って送り出したが、もう転校手続きも済ませてあって呼び戻すつもりはなかったんだよ。もちろん二階堂さんはわたしのことも呼んでくれたんだが・・・お金は断っても断っても川村さんて方がわざわざ持ってきてくださって」 祖母は手を合わせてそう言った。