「ですからもう俺は必要ないですよ。正確には彼女には最初から監視役なんていらなかっ たんだ。祖母や母親の愛情に包まれて育った彼女は、不良になんてなりきれなかったでしょう?」 松井の声は珍しく荒れていた。 「あれー、松井ひとりじゃないみたいだぞ、フライデー」 葵は彼の頭を撫でながら、そう言った。