二人は、デッキチェアーに並んで腰をおろした。 「華奢な指からは想像もつかなかったなぁ」 「結構いけるだろ。ベッドで試すか?」 松井のジョークを真に受け顔が紅潮していくのを感じた葵は、あわててチェアーから立ち上がった。 「田舎では、しょっちゅう近くの海で泳いでたんだ。華麗な泳ぎを披露してやるよ」 「おい、いきなり飛び込むんじゃ・・・」 松井の声が終わらないうちに、葵はプールサイドを蹴った。