洋輔の胸に耳を当てあたしは言った


「凄くドキドキしてる…」


「あはっ…バレたか?本当はすげー緊張してるんだ…」


「あたしもしてるよ?」


「マジ?」


「マジでっ」


「「………」」


沈黙の後…洋輔は"ぶはっ"と吹き出しあたしは"クスクス"と笑った


「俺さぁ今ちょ~幸せ…このまま独り占めしてーよ…」


あたしはふとあの言葉を思い出した


「それって…独占欲…?」


不意に顔をあげ洋輔を見つめた


ゆっくりと視線が重なる