昴は遠くを見つめていた


「会わせくれって親に頼んだ事もある…千紗が好きなら我慢しろって言われたっけな」


亮がふっと笑って話す


「俺もだぜ…千紗に絶対近づかねぇって約束で今の学校に行ってるしなっ♪遠くから見てるだけなんて俺らはストーカーかってんだよ!」


洋輔が言うと昴が肩をポンと叩いて


「まあでも今はこうしてまた4人で居られる…千紗ちゃんも僕達の事も思い出した事だしね!」


ニコッと笑ってあたしを見た昴が続けて言う


「改めて…久しぶりだねチー…会いたかったよ凄く…」


「俺もだぜ!」


「俺もだ…」


視界がぼやける…一筋の涙が頬を伝う


3人の変わらぬ想いはあたしの胸に響いていた…