放課後…2人と別れ亮との待ち合わせ場所へと急いだ


相変わらず格好いい亮がそこにはいた…が今日は周りに女の子が何人かいて亮に話しかけていた


「あんた格好いいね♪私達と遊びに行かない?」


「どうせ暇でしょー行こうよ!」


1人の女の子が亮の腕にしがみついた


無言でギロッと女の子を睨むとパッと腕を払った


「うるせーブスが…触んな…ちっ…」


「なっ何よ…ちょっと顔が良いからって…」


女の子は顔をひきつらせて逃げて行った


そんな亮をじっと見ていたあたしに気付いたらしくゆっくり近付いてきた


「行くぞ」


ふっと笑って駅へと歩き出した


あたしには笑ってくれるんだと思うと何故か凄く嬉しくなって自然に亮の腕を掴んでいた


少しピクッとしていたがさっきの子のように払われなかったのでまた嬉しくなった


「……可愛いな」


「ん…何?」


「別になんもねぇ…」


少し頬を赤らめニコニコして自分の腕を掴んで歩く千紗が愛おしく思わず口にしてしまった亮だった