真子と莉子は千紗ママから千紗の過去を聞いていた


「2人を千紗の親友だと思うから話すわね」


千紗ママはそう言って2人に父親の事を話したのだ


千紗の父親は千紗をとても可愛がりいつも千紗が眠るまで抱きしめてやっていた


「あたしが嫉妬する位の溺愛ぶりだったわ」


千紗ママはふふっと笑いながら遠くを見ていた


「あの頃の私は休みも無い程忙しくてね…」


いつも忙しい母の代わりに父は惜しみない愛情を娘に注いだ


しかしその幸せはある日突然終止符を打つ事となる


それは千紗の6歳の誕生日に起こった…


その日千紗の父は珍しく残業を言い渡され遅くなり急いでいた


自分の帰りを待っている最愛の娘の為に…