『千紗には部活だって言ってあるから』


部活だと言っていた親友が目の前で楽しそうに笑っている


自分だけ除け者にされて…


どんなに傷ついた事だろう


自分達の事も疑っているに違いない…


「くっ…」


千紗の悲しそうな顔が目に浮かぶ


今すぐ問いただすべきだろうが彼女達には内緒にしてくれと頼まれている


何故会っていたのかと尋ねられれば何も言えない


「くそっ…」


彼らは何も出来ない自分に苛立っていた


加えてさっきまで一緒にいたと言う男の存在


みすみすくれてやる気は無い


どうにかせねばと彼らは思っていた