「あいつらのせいだ…一緒に帰ってればくそっ」


洋輔は悔しそうな顔をしてソファーに座った


「まさかあの時千紗ちゃんに見られていた…なんて事はないでしょうか？」


洋輔の顔が歪む


「やっぱりあいつらのせいだ！内緒にして欲しい…なんて言うからややこしくなんだよ」


「はぁー…千紗を大切に思うゆえの行動でしょう」


あの時彼らは真子と莉子に呼び出されていた


『千紗の事で大事な話しがあるから…でもあの子には内緒にして欲しい』


そう言われ渋々了解したのだ


ああやって会うのは初めてだった


公衆の面前で皆が仏頂面な訳にいかず仕方なく笑顔を見せていたが


嬉しくて笑っていた訳ではない


端から見れば楽しそうな集まりに見えたはず