やっと凛子が俺の女になった。



負けず嫌いで意地っ張りで鈍感な女。



こんなにひとりの女に執着したのは初めてだ。



顔やキングと聞いただけで寄ってくる馬鹿な女と、ビビって俺をさける普通の女。



凛子はどちらでもなかった。




避ける事もなく媚びをうる事もなく、ただ真っ直ぐ俺を見つめてきた。



人の目を見るのは癖だろうが、それでもその目にゾクッとさせられた。