次の日に、凛子が溜まり場から飛び出した時、このままふたりがすれ違っていくなら俺が凛子を守ろうと思ったんだ。



でも侠也には適わなかった。



凛子がゼロに捕まったって聞いた瞬間、俺は頭が真っ白になったのに、侠也は凛子を助けにいく事しか考えてなかった。



やっぱり侠也には適わねぇなと思った。





なぁ、凛子。


俺が『凛子ちゃん』って呼ぶたび、胸が痛んでるって知ってるか……?