「ああ、それからはお前に惚れさせようといろいろ頑張ってたのに、お前は俺の気持ちすら気づいてなかったとはな」


「ごめん」


「まあいい。でもいい機会だから、一回俺の事を考えてみろ」


「えっ………？」


「お前が出した答えに従ってやるから。別に俺の女じゃなくても、溜まり場には来たい時にくればいい。だから考えてみろ」


「…分かった。考えてみるから」






そう言うと侠也は車を走らせて溜まり場へと戻ってきた。



その後、あたしは溜まり場でナオトとオセロをしていたし、侠也は麻雀をしていたから話す事はなかった。